組み立て編 その2

製作(つづき)

ダクト部材の切り出し

VP管からダクトの部材を切り出します。

塩ビパイプを切断するのは初めてなので、最初は斜めになるのを恐れて(食パンを切っていても、よくやってしまう)、少しずつ回しながら切っていったんですが、ギザギザになってしまって、かえってよくないので、途中からひと思いに切断してしまう方法に変えました。チューニングが決まったら、もう一度カットし直しましょうか。

精度はさておき、一応、43mm(fb=70Hz)と72mm(fb=60Hz)のつもりで切っています。

バリをヤスリで落します。

ちょっと一服

背板の周りに天板、底板、側板を立てかけて、上にバッフルを載せてみます。まだ接着はしていません。ケーブルの先をユニットの端子の穴に差し込んで、音を出してみました。この時点での感想は

でした。中高音のガサガサは、エージングとか大それた話ではなく、結線が端子に差し込んだだけで、よじってすらいなかったので、接触不良だったんだと思います。

シナベニアの表面(要するにシナ材ですね)とコーンが、ほとんど同じ色をしています。一瞬、塗装しないでペーパーがけだけで仕上げてしまおうか、と思いました。

箱の組み立て

気分が高まったところで作業を続けます。背板は接着ではなくネジ止めにするので、はみ出した接着材で固着してしまわないようにマスキングして、治具(大げさ)として所定の位置にはめて、天板、底板、側板を接着します。

結果的には側板が天板、底板の幅からわずかにはみ出してしまいました。背板を治具にして正解でした。そうじゃなかったら、ヤスリ片手に泣きながら背板を削っていたかもしれません。反省としては、たとえハンズ・クォリティのカットでも、背板に1mmぐらいクリアランスを持たせるべきでした。今後かんなを買ったら、逆に補正を前提に、天板、底板を大きめにするという手もあります。

よく、この工程にはハタガネを使う、と書いてありますが、この度、ホームセンターの店頭でハタガネなる物の実物をしげしげ見てみたところ、どうもハタガネというのは、調整は効くものの、基本的には大は小を兼ねない工具であることがわかり、今後の使用頻度を予測した上で投資は踏みとどまりました。結局、写真に写っている大型のクランプが、調整範囲が広く、ハタガネと同程度の金額で買えることがわかったので、こっちを買いました。いざ使ってみると、いかつい分、使用中の扱いには困りましたが、下に物を置くことで対処しました。

上下左右が乾燥したら、バッフルとその内側の補強材兼ダクトパイプの受け具を接着します。となりではクランプ群を使って、もう1本分の上下左右を1日遅れで接着しています。

バッフルと補強材兼ダクトパイプ受けを接着するときには、切り出しておいたダクトパイプを治具として差し込んでおきました。

角の内側にはボンドを盛ってシールします。