塗装編・ユニットとターミナルの取り付け編

製作(続き)

仕上げ

一応、箱の形になったので、次は仕上げです。

まず断面に240番のペーパーをかけます。天板(横向きに写っている)の右半分ぐらいが240番をかけ終ったところで、左半分と側板(縦向きに写っている)はまだです。と言っても写真ではよくわかりませんが、触った感じでは、240番をかけただけでベニアの積層がわからなくなります。表面は十分滑らかな気もするんですが、経験的には、ペーパーをかけるとさらにツルツルになるので、表面と、240番をかけ終った断面に400番をかけていきます。表面は、触った感じのツルツル感は増しましたが、見た目はかえってキズがついてしまいました。

1回目の塗装中です。塗料はけやき色のスプレーニスを使いました。途中でマスキングテープを使い切ってしまったので、ユニット穴とダクト穴は養生テープで代用してマスキングしています。しかし、塗ってみるとバッフル面から飛び出した分が邪魔だったので、後で出っぱり分はカッターで切り落としました。

1回目のニスが乾いて、400番のペーパーをかけたところです。右の箱に立てかけてあるのは、背板の内側の塗装しない箇所です。

本当は2度目でおしまいにするつもりだったんですが、色ムラと格闘しているうちに、1箇所、ボッテリ厚塗りできてしまいました。乾いたらペーパーで落して塗り直すつもりだったんですが、乾いてみると、いい感じの皮膜ができているので、急遽3度目の重ね塗りをすることにしました。

この段階で得たノウハウは

ということでした。

左から、3度目の塗料が乾いたところ、今から3度目を塗るところ、塗らないところです。本当は何度も薄く薄く塗っていけばきれいに上がるんでしょうが、いつまでも工作ばかりしていては、大型同居人の目が厳しくなってきますし、だいたい、いつまで経っても音が聴けません。そこで、仕上りはある程度犠牲にして、3度目は意識的に厚塗りしていきました。

3度目の塗装が済んだところです。色ムラは…まぁ承知の上で厚塗りしたので、あきらめましょう。デコボコはありますが、ニスの表面張力で、光沢は結構でています。車のキズを補修したときの経験によれば、この状態に1200番ぐらいの水ペーパーをかけると、デコボコはなくなって触った感じは滑らかになりますが、キズで光沢はくもってしまい、コンパウンドで研磨しないと光沢が戻りません。なので、今回はこれ以上触らず、これで仕上りにします。

ユニットとターミナルの取り付け、配線

ターミナルを取り付けます。ターミナルはTRITECのT-11/45を使いました。マスキングが下手だったので、側板と背板のつなぎ目に塗り残しができてしまいました。

あまり太い線では端子の穴に通らないし、アンプの内部も普通の線なので、内部配線は普通の線を使いました。端子の穴径は余裕があったので、耳が肥えてきたらグレードアップするといいかもしれません。

半田は若気の至りで買った1kg巻です。死んだら副葬品として棺桶に入れられちゃうかもしれません。

完成!