スタンド製作編

本体が無事完成したので、次はスタンドを作ります。エンクロージャと同じ寸法の2枚の板を天板と脚にして、その間に支柱を立てるという構造は、設計時点から盛り込んでいて、天板と脚のパーツはエンクロージャのパーツと一緒に切り出してもらってあります。支柱も同じ板から切り出すことも検討したんですが、1枚ではいかにも強度がなさそうだし、2枚、3枚と張り合わせていくのも大変なので、支柱は別の角材か何かを探すことにして、板のカットを依頼しました。

さて、支柱をどうするかです。構想段階に、真っ先に浮かんだのは、2x4建材です。しかし、建材なので壁の内側に隠して使うことが前提のようで、必ず節があるし、キズや割れ目がある場合もあり、少なくともエンクロージャと統一感のあるデザインに仕上げるには無理があります。しかし

な材料が見つからないまま、本体の方は塗装工程へ入ってしまいました。当初は本体と並行して塗装して、統一感のある仕上げにするつもりだったんですが、それはあきらめ、ならばと開きなおって、見た目より頑丈さを優先して、最初に思い付いた2x4建材を使うことにしました。支柱の配置は、1柱ではグラつくのが目に見えているので複数本使うことにして、T型にするか、X型にするか、Y型にするか…を考えましたが、支柱の断面積(実際には38mm x 89mmで、2インチx4インチより、小さいです)だけでも結構あるので、本数は3本にし、素人の直感では、ひしゃげに対する強度が出そうなV型の配置にしてみました。

近所のホームセンターに、910mmにカットした物を売っていました。必要な高さを考えるとちょうどいいので、それをそのまま使うことにしました。

長さには誤差があるので、店頭でマッチド・ペアならぬマッチド・トリオ(?)を選別してきました。なので、左右のスタンドの高さは1mmぐらいズレがあります。

床とエンクロージャの底面がキヅつかないように、ネジは皿ネジを使い、頭を板に沈めます。故意に頭を出して、点接触にする勇気はありません。支柱の見た目はあきらめ、天板と脚の断面だけ、ケガをしない程度に240番のペーパーをかけておきます。

接着材なしで仮組みして位置を決め、マスキングしてから天板、脚と支柱を接着します。

接着材が乾けばできあがり。

本体を載せてみました。ずいぶんひょろっとした印象です。

後日談

このスピーカを使い始めて2年経ちました。何の気なしに触ってみると、ガタつきが出ているのに気づきました。支柱が収縮したんでしょうか? 不思議なことに左右ともスタンドの底板というか脚(ではなく足かな、この場合)と部屋の床との間に隙間ができていて、エンクロージャとスタンドの間にはガタがありません。放っておくわけにもいかないので、10円玉で3点支持にしてみました。でも駄耳では音の変化はわかりませんでした。