11月1日(月)
8:30に身支度を整えて、朝食を食べに行った。場所は夕食と同じChez Pokだ。
外にもテーブルが出ていて、いかにも気持ちよさそうだったが、ちょっと出てみると
寒さにたじろいでしまった。日本人だったら、この寒さでは絶対外で食べたりしないが、
白人の体感温度はきっと違うのだろう。
朝食は、果物、パン、シリアル、チーズなどビュッフェスタイルになっていて、
暖かいメインディッシュはメニューから選ぶことになっていた。
二人とも、お好みの卵料理とヴルストとベーコンと巨大マッシュルームがのっている
プレートを選んだ。卵料理は、夫はスクランブルエッグ、妻は目玉焼きだ。
ビュッフェ料理もそれなりに充実していたというのに、メインディッシュの量の多さに
びっくりした。
夫は全て平らげたけど、妻は食べきれなかった。味もまあまあだったのにもったいない。
となりの外人夫婦の奥さんが食べていたポーチドエッグが美味しそうだったので、
次回注文してみようと思った。
満腹になって部屋へ戻り、1日の計画をたてた後、出発した。
まずゲストハウス内の探検だ。明るいうちに写真を撮ることにした。
そしてプールを見つけた。温水らしい。ジャグジーもある。夜まで
開いていたら入ることにした。
ゲストハウス内で一通り写真を写した後、今日の第一のワイナリー、リンデマンへ向かう。
日本でも夫が好んで飲んでいて、ハンターバレーにおいてはメインの位置づけだ。
カメラマンの本にはリンデマンのPyrusが宝物として載っていたので、それを試飲できたらいいなと
期待していった。
ワイナリーのテイスティングルームは思ったより広く整然としていた。ワインの他にシャツなどの
グッズも売っていたのだが、これはオーストラリアでは珍しいことだ。カリフォルニアのナパバレー
では当たり前のことなのだが、国民性なのか、それほど観光地化していないのかわからないが、
オーストラリアのワイナリーにはワイン以外のものはあまり置いていないのだ。
ワインはいろいろ試飲させてもらったのだが、どうもピンとこなくて買うには至らなかった。
残るは目的のPyrusだけだ。駄目もとでカウンターの女性に聞いてみると、本来試飲はさせない
けどと言いつつ、カウンターの下から出しくれた。しかし、やはりピンと来なかった。さんざん
試飲させてもらったので、何か買わなくちゃ悪いなという気になってきた所、夫がシャツに興味
を示したので、結局、夫は半袖ポロシャツ、妻は長袖ポロシャツを購入した。
夫はお愛想で店の人に「ワインは重たいからかわりにTシャツをもらうよ」などと言っていた。
次は、Vinden。今年が最初のリリースなので、夫が
ぜひ行きたいと言っていたワイナリーだ。しかし、行ってみたらやっていなかった。
次は、Rothbury Estate。ここはカーヴドリラックスの内藤店長のお勧めのところ。
テイスティングルームは天井が高く、広々した感じ。
いちおう記録の為、写真はしっかり撮った。ワインは特別印象なし。
次は、同じく内藤店長お勧めのPepper Tree Wines。
行ってみると、そこにはとてもメルヘンチックな世界が広がっていた。
素朴な木製の建物を中心に背の低い木々や可愛らしい花が植えられている。
ほっとする感じのする庭だ。
ティスティングルームは、そう広くないが、明るく暖かみがあった。
私たちの他に既に2〜3組いたが、1組は日本人3人組でオーストラリアに住んでいる
娘夫婦に会いに来た母親というような組み合わせだった。
日本人にはそれまであまり出会わなかったので、珍しいなと思っていたら、
ワインを注いでくれた兄ちゃんが、いきなり片言の日本語を喋った。
来年1月から大阪で英語教師をやると言う。
肝心のワインの味は、内藤さんには悪いけど特に印象なかった。
次はLake's Folly 訪れたのはちょうどお昼時だった。
入った時、ワイナリーのおじさんが笑って何か言った。
12時がどうのこうのと言っていたけど、一瞬わからなくてキョトンとしていたら、
「12時を回ったからGood afternoonって言ったんだよ」とのこと。
そして、とりあえず、飲ませてくれた。
tasting room(?)というのだろうか、今までの中で一番狭く、飾り気がなかった。
小さなブティックワイナリーで、カメラマンの本によるととても有名らしい。
味は、美味しかったけど、価格が高かった。
夫が「中見ていい?」と聞くと、おじさんは快く中を見せてくれた。
入るとまず瓶詰め機を指差して「日本製だよ」と言った。
見ると、大手メーカーの全自動の機械とは違い手動式らしい。
夫が「手詰めか」と聞いたら「うちは小さいから手で詰めている」と言った。
次に発酵タンク、そのあと熟成の樽を見せてくれた。
アメリカンオークがシャルドネでフレンチオークがカベルネソーヴィニヨンらしい。
気のいいおじさんで、そこで2人の写真までとってくれた。
デジカメの画面を見せたら、奥の部屋へ連れて行かれた。そこでは
家族? 従業員? が昼食をとっていた。
おじさんは「Magic! Magic!」を連発して、みんなにも見せて喜んでいた。
良くしてもらったのに、何も買わずに出てきてしまった。これってオーストラリア流?
夫いわく、「すべてのワイナリーで買ってられないよ」だって。妻はどっちかというと
悪いからとりあえず1本買うべきかなぁと思ってしまいがちなのだが。
次はAllanmereに行くはずがAllandaleへ行ってしまった。
これは夫という素晴らしいナビのおかけだ。
入口で写真を撮って、道路を入っていって、駐車場に車を止めたら、
夫が「違う。間違えた」と言った。
寄っていくかどうか迷ったけど、これからの予定を考えたら、
やっぱり選んだところを回ろうということになり、Allandaleを後にする。
このとき、犬を引きそうになってしまった。
気づかないうちにAllandaleの飼い犬が車のそばに寄っていたらしい。
「引いてなくてよかったー」と言いながら、意味不明にAllandaleの人たちに手を振って出てった。
次はちゃんとAllanmereへ行った。
Allanmereのテイスティングルームは樽をテーブルにしてその周りに椅子が置いてあるというものだ。
行ったときには他に1組お客さんがいた。
気のよさそうなおじさんが接客してくれて、
セミヨンソーヴィニヨンブラン、シャルドネ、シラーズ、デザートワインを飲ませてくれた。
夫はChez pokでコピーしてもらったメニューをおじさんに見せたりしていて、
Chardonnayを飲んだ時「やっぱり、この味だぁー」と感動していた。
妻も同じく、その美味しさに感動した。セミヨンソーヴィニヨンブランもまあまあ良かった。
結局、Chardonnay2本とSemillon Sauvignon Blancを1本買った。
とりあえず、行きたいと思ったWineryは回ったし、さすがにWineも飲み飽きてしまったので、
予定通り、町へ繰り出すことにした。
まず小さいショッピングセンターを見学し、夫はそこでパソコンの雑誌を買った。
次は目抜き通りに路駐し、ギフトショップに入って、ボトルコースターを見つけたので購入。
目抜き通りを歩いている間、夫は一生懸命写真を撮っていた。いつのまにこんなに
カメラ好きになったのか?
結局またワイナリーに戻ることになったのだが、肝心の水を買うのを忘れていた。
ワイナリーの閉まる時間も迫っているので、Pokolbinへ戻る。
1件目はブッティックワイナリーセンターだったが、味はどうってことなかった。
次は、チーズファクトリーへ。ガイドブックには試食も出来るって書いてあったので
ぜひ行きたいと思っていたのだけど、なかなか見つからなかった。
マクドナルドロードを3往復してやっと見つけた。入ってみると、規模は大したことなく、
しかも何種類も自由に試食が出来る感じではなかったので、少し試食してすぐ出た。
チーズファクトリーの隣にもワイナリーがあり、
ためしに入ってみると中は意外に広かった。
そこにはJANさんという人懐っこいオーストラリア人がいて、
日本から来たと言ったら、日本ってどこにあるの? なんて聞いたくせに、
日本語の挨拶を知っているという面白い人だった。
サービス精神旺盛らしく、妻にジェロボアム(?)ボトルを持たせてくれて写真をとらせてくれた。
ワインはまあまあだった。シャルドネは結構美味しかった。
買うか買わないか夫と妻はもめたけど、結局何も買わなかった。
ワイナリーの閉店時間過ぎまでサービスしてくれたのに、ちょっぴり悪かったと思っている。
次はTyrrells。これも前日のディナーの時に
Cebernet Sauvignonを飲んだワイナリーで、Pokolbinをまわっているうちに割と有名ということが
わかった。
めずらしくPinot noir が置いてあったが、若干渋味の強いものだった。他も試飲したが、買うには
至らなかった。(閉まりかけていたので、飲む方も注ぐ方も迅速に事を運んだ)
次は、Pokolbin Estate だ。宿泊していたPeppersに最も近いWinery。
閉店間際に飛び込んだせいか、対応してくれたおばさんは、とても愛想が悪かった。
飲んだ中でCharddonnayは夫が割と気に入ったけど、愛想が悪いから買わなかった。
次はRothberry Ridge だ。少し遠方だったけど、ガイドには18:00まで開いているという
ことだったので、出掛けた。
が、やはり閉まっていた。これで、今回の旅のワイナリーは打ち止めとなった。
Peppersに戻って、プールに入ることにする。
事前に確認しに行ったところ、誰も泳いでいなくて、水温があったかかったので、
食事には20:00に行くことにして、シャワーもプールで浴びてしまおうということになった。
夫は平泳ぎの練習をしたのだけど、成果はあまりなかったようだ。
夫には、ある海獣のあだ名が付いているのだが、水の中で前進している夫というのは
今でも見ていない気がする。
(そして、練習しすぎて翌日ひどい肩こりになってしまった。)
それでは、この日の食事。ディナー2晩分が料金に込みだと思っていたのだが、実は違っていた。
しかし、この時は知らなくて、貧乏性の妻はそれ程お腹がすいていなかったけど、
とりあえずアペタイザーからメインまでは頑張って食べようとした。
二人とも昨日と同じものは注文するまいと思い、
妻は美味しかったラムを我慢して他のものを頼んだ。
アペタイザーは、夫は、がちょうのレバーの炒め煮のようなもの、焼きPrawn、
メインが夫はシーフードグリル妻が鶏の煮込み料理。
本当は次はデザートなんだけど、妻はお腹が痛くなってしまって、
食べるどころかそこに座っているのがやっとだった。
必死で座っている妻の前で夫は、デザートはいらないけど、
昨日から気になっていたデザートワイン「Penfolds Grand Father's Port」を飲み、
そのあと妻が頼んだカプチーノも飲んでいた。
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