10月31日(日)
10/31朝、妻は、突然コアラが抱きたくなった。
ワイナリー巡りが旅のメインである妻にとって、コアラを抱くことは
それまでどうでもよいことだったのだが、前夜、早く寝てしまった夫の傍らで
ガイドブックをめくるうちに、発作的にコアラを抱っこしたくなったのだ。
そこには、アデレード近郊のクリーランド動物園のコアラセッションのことが
書かれていた。(アデレードでコアラが抱けるという確信もそれまではなかった)
「翌朝夫が目を覚ましたらまっさきに言わなくちゃ」と思いながら妻は眠りについた。
・・・朝、目を覚ました夫にそのことを言うと、心よく了解してくれた。
シドニーへの移動日で時間もあまり無いというのに、突然の思い付きに了解してくれる
なんて寛大な夫である。本当に有り難い。
12:45にBoadingするので、12:00にはチェックイン、レンタカーは遅くとも11:45まで
に返却の手続きを終了させなければならない。レンタカー会社には11:15には着いて
おきたいので、クリーランド動物園は遅くとも10:15に出発していないとまずい。
コアラセッションの始まるのは、なんと10:00。そして、この日のホテル出発時刻は
どんなに頑張っても9:00。ホテルからクリーランド動物園までは、地図でみると
45〜60分は掛かりそうだ。誰がどうみても全てがギリギリだった。
荷物をまとめ、一路クリーランド自然公園へ。夫に運転してもらい、今までにない程
真剣にナビをした。
行きは長く感じた。市街の家並みが終わるとすぐ山道になり、車も殆どなく、道があって
いるのかどうかよくわからなかった。
途中で"コアラ飛び出し危険"標識があった。感激!
9:50頃到着。入口でコアラセッションの場所を確認して入園した。
ほんのちょっと歩いただけでカンガルーの離しがいの場所に入った。
カンガルーと一緒の芝生の広場に自分もいるなんて感激だ。
みんな揃ってこちらをみて警戒している。あんまり近づくと逃げてゆく。
限りなく自然に近づけた動物園で、とてもステキな所なので、ゆっくり見て回りたいと
思ったが、時間がもう僅かしかない。残念だ。
コアラセッションは10:00からなので早速、そちらへ向う。
行くと係りの人は気のいい女性で、「今日からサマータイムね。まだみんな寝ている
時間だわ」等といいながら、イキのいいコアラ(5才、ここでは若者らしい)を連れて、
写真のとれる場所に案内してくれた。
コアラは思っていた以上におとなしくてかわいらしかった。
夫と3人で(?)写真をとっている姿は、まるで私たちの子どものよう…。
後ろ髪をひかれながら自然動物園をあとにして空港へ向った。
妻の素晴らしいナビで、迷うことなく且つ迅速に到着。
車を返し、わりと余裕であった。
飛行機に乗り、またまた機内食を食べる。これで4食めだ。
シドニーに到着した。Baggage claimの場所は何処だろうと思って
進んでいくと、そこは誰でも入ってこられるような場所にあった。
売店など全て通り過ぎた場所、出口のそばだ。
いくら国内線だからって不用心な・・・。
売店が、Baggage claimに着くまでで全て終わっていることを知らなかったので、
荷物を回収して外へ出てしまったら、何も買うことが出来なくなっていた。
当然あと戻りも出来ない。
失敗した!これからの旅に必要な、シドニーと郊外の地図が買いた
かったのに・・・。
仕方なく、予約していたレンタカーを借り、その中にあった地図(street
dictionary これのおかげでこの旅はだいぶ助かった)と、レンタカー屋のお姉さん
のくれた地図と説明、「地球の歩き方 ドライブ&ステイ」で済ますことにした。
シドニーの街中は一通が多く、立体交差等もあり、ハーバートンネルに行き着くまで、ちょっと迷った。
その後は順調。ただしニューキャッスルフリーウェイに入るまでのパシフィックハイウェイは
交通量も多く難関だった。
ニューキャッスルフリーウェイは途中海も見えるし、とても快適な道路だった。
懸案の地図はフリーウェイ途中唯一ある、サービスエリア カルテックスにてget!!
そこで一休みした後運転を交替して(夫→妻)ハンターバレーを目指した。
夫のナビで確実に進んでいった。
明るいうちに、この旅のメインの宿でもあるPepper guest house へ到着。
入り口の前で荷物を降ろし、夫が駐車場まで車を置きに行った。
自然の中にある洒落た建物だ。豪華なゲストハウスと書かれていたので、
入り口で圧倒されるかと思っていたが、そういうことはなかった。
そしてチェックイン。食事時間を聞かれて19:00と応えた。
(この時点で私たちの時計は18:00を指していた)
鍵を受け取り、部屋へ向かったのだが、途中の内装がすばらしかった。
いたるところにゲストたちがくつろげるソファーが置いてあって、豪華でお洒落。
スロープがあったのに気づかず、4〜5段の階段をエイッとスーツケースを持ち上げて降りた。
部屋に入ると、また素晴らしかった。スカイブルーを基調とした美しい部屋。
ただ、造りがシティホテルと違うので、電気の付け方がわからず四苦八苦し、
結局、ホテルの人に来てもらった。付かないところがあったので、電球も替えてもらう。
そうこうしている間にハタと部屋の時計で今がちょうど19:00ということに気づいた。
またやられた! 時差やサマータイムでいつもいつも時計が1時間ばかりずれているのだ。
夕食はシャワーの後こ綺麗な格好でいくつもりだったので、
時間がないのでフロントに行ってディナーの時間を1時間ずらしてもらった。
シャワーを浴び、身支度を整えて、いざ出陣。夫はネクタイと上着
着用。妻はグレーのツーピース。
食堂に行くのに客間を通ったのだが、またソファーが置いてあり暖炉があったりでステキだった。
レストランはガイドブックにも紹介されている、地元でも美味しくて有名なChez Pok。
アペタイザーとメインとデザートとコーヒーが宿泊とセットになっているはずだった。
この日印象的だった料理は、夫の頼んだラム(とーっても美味しかった)と
やはりと夫の頼んだカンガルー!
朝、自然動物園でピョンピョン跳ねるかわいらしい姿を見たばかりだったのに、
その日の夕食で食べてしまうとは・・・。
味は、若干獣くさいものだった。食感もパサパサした感じ。正直なところ美味しくはない。
食事全体のボリュームはとても多かった。
ワインは、この日のオードブルに合わせて飲んだAllanmereのChardonnayがとても美味だった。
二人の趣向にとてもマッチしていた。明日さっそく訪れてみようということになった。
ワイナリー巡り用にワインリスト(味の説明がいろいろ載っていた)のコピーをもらった。
満腹で部屋に帰って寝た。
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